サステナビリティ

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バイエルのサステナビリティ戦略

サステナビリティは、バイエルの企業戦略の不可欠な要素であり、バイエルのビジョン「Health for all, Hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」の中核をなすものです。バイエルは、ヘルスケアと農業関連事業を中核とするグローバル企業として、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することができ、中でも特に7つの目標に注力しています。

 

 

 

持続可能な開発への貢献は、バイエルの企業戦略およびコアバリューの中核をなす要素です。バイエルのビジョン「Health for all, Hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」に基づき、私たちは包摂的な成長と責任ある資源利用を推進し、人と地球の繁栄に貢献します。

バイエルは、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)を尊重しながら人々の健康を守り、増加する世界人口の食糧供給に貢献するため、SDGsに沿って2030年までの達成を目指す、事業の明確な目標を設定しています。

サステナビリティ・レポートでは、バイエルのサステナビリティに関する戦略と実績を、透明性をもって詳細に紹介しています。

日本における取り組み

バイエルは、日本でも多様なステークホルダーと協働しながら、ビジネスにおける専門性を生かし、SDGsの中でも特に注力する7つの目標に沿った活動に取り組んでいます。

疾患啓発・支援活動

患者さんのより良い明日のために、患者さんが最適な治療にアクセスできるよう、ヘルスケアにおける環境整備を支援することも重要な役割と考えています。患者団体や自治体、地域医療にかかわる皆さまとともに、さまざまな活動に取り組んでいます。病気の予防や早期発見の啓発、ソリューションの提案、健康教育の支援などを通じて、人々の健康と公衆衛生に寄与していきたいと考えています。

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健やかで充実した毎日を過ごすためには、自身のカラダと向き合い、正しく理解することが大切です。ウェブサイトでの情報発信や、高校生を対象とした産婦人科医師による健康教育「かがやきスクール」などを通じて、個々が望む人生設計やキャリアプランの実現のために、女性特有の疾患やライフステージの変化について知っていただく機会を提供しています。また、さまざまなステークホルダーと協働し、日本の若者のSRHR(Sexual and Reproductive Health and Rights: 性と生殖に関する健康と権利)に関する認識向上、課題解決のためのサポート拡充に向けた支援を行っています。

慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)は、慢性的に腎臓機能の低下が続く状態です。CKD悪化防止のためには、生活習慣と食生活の改善が欠かせません。そこで、特に透析療法を受けられている患者さんとご家族に参考にしていただける管理栄養士監修の透析食レシピサイト「キッチンうみ」を提供しています。また、NPO法人 日本腎臓病協会とは、CKD対策の普及啓発に関する連携協定、横浜市とは、心臓リハビリテーション普及推進に関する連携協定を締結しています。

最適な医療へのアクセス課題や患者さんのアンメットニーズは、患者さんごとはもちろんですが、がん種によっても異なります。これらを医療経済学研究や調査などを用いながら明確化するほか、患者団体の協力を得て座談会を開催し、そのレポートなどを通じて幅広いステークホルダーとの課題共有と共感の形成、課題解決に向けた提案に取り組んでいます。

  • 肝細胞がん・希少がん領域:がん治療の道しるべ(2019年~)
  • 前立腺がん領域:前立腺がん患者さんのQOLを考える座談会(2019年~)
  • 固形がん全般:「臨床×病理医座談会」がんゲノムプロファイリング検査における適切な検体取り扱い(2022年~)

持続可能な農業

日本の農業を持続可能なものとするために、ヒトや環境への安全性を高めると同時に、高齢化や後継者不足などの課題に対処する必要があります。このことは、食糧安全保障の観点からも今後さらに重要になります。バイエルは、環境負荷の軽減、農家さんの作業時の安全性向上、デジタルツールを活用した農作業の効率化、次世代の育成に注力しています。

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バイエル クロップサイエンスでは、環境への負荷を減らしながら農家さんの作業時の安全性を向上し、さらには農作業における負担を減らし効率を向上させる製品をお届けすることに注力しています。

持続可能な農業と食糧安全保障を支え、生産者と消費者との相互理解をサポートする若きグローバルリーダーのコミュニティ、世界若者農業サミット(Youth Ag Summit)。“Feeding a Hungry Planet”(地球レベルでの食糧安定供給)というテーマのもと、農業および関連分野における次世代のリーダー100名が代表団として選出され、隔年で開催されています。

公益社団法人 国際農業者交流協会(JAEC)の海外研修プログラムに関し「バイエル スカラーシップ」を創設。2022年現在、累計30名の今後の日本の農業を担う若手農業者を支援。その他、さまざまな育成プログラムを展開しています。

パートナーシップを通じた活動

多様なステークホルダーとの協働を通じて学びを得ながら、日本におけるサステナビリティ活動の質とインパクト向上に取り組んでいます。

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食糧安全保障とヘルスケアに取り組むNPOと協働し、食品ロス削減、経済的困窮家庭の子どもたちの食の安全と健康支援、入院中の子どもの家族のための滞在施設サポートなどを行っています。

sustainability

緑化推進に取り組む団体やNPOと協働し、温室効果ガス削減および風害・潮害などから農地や居住地を守ることを主な目的として、大阪湾「共生の森」と千葉県の釣ヶ崎海岸において、植樹およびフォローアップ作業を社員ボランティア参加のもと行っています。

LGBTQ

LGBTQ+関連課題に取り組むNPOと協働し、啓発活動を支援し、課題を視覚化して広く共有するためのコンテンツ制作やイベント開催に協力しています。

■動画『LGBTQと医療』(当事者の経験談、支援者の視点から)

制作:認定NPO法人 虹色ダイバーシティ 

監修:一般社団法人 にじいろドクターズ 

制作協力:バイエル

■多様な性への理解と尊重 誰もが安心できる医療現場を目指して 「LGBTQと医療」学生座談会レポート