社員ボランティアが入院中の子どものご家族のために夕食提供
バイエルは、多様なステークホルダーとの協働を通じて、サステナビリティの取り組みを推進しています。その一環として、日本のバイエルは今年、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンが運営するプログラムに協賛しました。具体的には、自宅から遠方の病院に入院中の子どもの家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス(以下、マクドナルド・ハウス)」の建築・運営・修繕に活用されます。また、本協賛に関連し、2023年6~10月の期間中、東京と大阪の3つのマクドナルド・ハウス(せたがやハウス、東大ハウス、おおさか健都ハウス)におけるミールプログラム(滞在中家族への夕食提供)に計17チーム(85名)の社員ボランティアが参加しました。
子どもが病気になったとき、治療を受けるための病院が自宅から遠方にあった場合、家族の負担は精神的にも肉体的にも、そして経済的にも大きなものとなります。子どもの治療サポートに専念しようと、何日も病院のソファーで寝たり、簡単な食事で済ませたりすることがあります。
ある調査では、入院する子どもの病室に泊まり込み、熟睡できなかった親らは85%を超え、半数以上が体調を崩していることが明らかになっています。また、51・8%が子どもと同じ病床に寝るしかなく、32・9%は簡易ベッドを借りており、食事は65・1%が「主に院内コンビニや売店」で済ませたとのことです。入院した子どものケアは診療報酬に含まれており、本来、家族が付き添う必要はありませんが、親は子どもの気持ちを落ち着かせたい一心で泊まり込む場合が多いようです。また、子どもが成長・発達するうえで親の付き添いは重要とされ、医師の許可があれば可能になっています。このような家族をサポートするために、マクドナルド・ハウスは、"Home-away-from-home"をコンセプトとして、自宅にいるようにゆったり過ごせるような場を提供しています。たとえば、自炊ができるキッチン、リビング、ダイニング、ランドリー、プレイルーム、プライバシーに配慮したベッドルームを用意しています。ハウス利用費は、1人1日1,000円です。
※上記参考:ドナルド・マクドナルド・ハウスとは , 入院中の子どもに付き添う家族の生活実態調査 2022<概要>
6~10月にかけ、バイエル社員ボランティアで形成した17チーム(85名)が、マクドナルド・ハウス(東大ハウス、せたがやハウス、おおさか健都ハウス)に滞在されているご家族に心を込めてつくった夕食を提供し、多くの喜びのメッセージをいただくことができました。
サステナビリティは、バイエルの企業戦略の不可欠な要素であり、バイエルのミッション「Health for all, Hunger for none」の中核をなすものです。バイエルは、ヘルスケアと農業関連事業を中核とするグローバル企業として、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することができ、中でも特に「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」、「すべての人に健康と福祉を」、「ジェンダー平等を実現しよう」、「安全な水とトイレを世界中に」、「気候変動に具体的な対策を」、「陸の豊かさも守ろう」の7つにフォーカスし、SDGsの達成に貢献すべく、積極的に活動を推進しています。
今回の活動に関連するSDGs
- 目標3「すべての人に健康と福祉を」
- 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」