社員ボランティアによる花畑活動:がんに影響を受けたすべての人のために
バイエルは、多様なステークホルダーとの協働を通じて、サステナビリティの取り組みを推進しています。その一環として、日本のバイエルは今年、認定NPO法人 マギーズ東京の「環境サポートプログラム」に協賛しました。具体的には、がんに影響を受けたすべての人が相談、安心できる居場所として利用できるセンターの環境整備に活用されます。今年6月24日と10月28日にはセンターの環境を整備するためマギーズ東京で花畑活動が実施され、バイエル社員ボランティアが参加しました。また、センター内を見学し、スタッフの皆さんから日々の取り組みについてお話しをうかがいました。
年間約100 万人ががんと診断され、多くの人ががんと共生していく時代ですが、がんという病気が与えるショックは大きく、がんに影響を受けた人(患者さん、患者さんの周りのすべての人)の社会的・心理的ニーズは十分に満たされていません※1。
日本のバイエルは2023年、がんに影響を受けたすべての人に相談、安心できる居場所(センター)を提供している認定NPO法人 マギーズ東京の「環境サポートプログラム」に協賛しました。マギーズ東京は、がんの疑いから、治療中、社会復帰、終末期までの全ての過程で、患者さん本人だけでなく、家族、友人、医療者など、がんに影響を受けたあらゆる立場の人々が、病院でも家庭でも職場でも話しづらい悩み、思いや困りごとを安心してゆっくり話せるよう、医療の専門家が寄り添って話を聴き、サポートを行っています※2。マギーズセンターの運営はチャリティによって支えられており、無料で利用できます。
環境整備の一環として今年6月24日につづき10月28日に実施された花畑活動には、バイエル社員ボランティアが参加。地域の皆さんとともに「たねダンゴ」をつくり、植えました。たねダンゴは、たねと肥料を入れた土のダンゴで、東日本大震災の復興支援活動の一環として「花を見て少しでも元気になってもらいたい」と、荒れ果てた現地で始められた種播きの手法です。マギーズ東京の花畑活動は、地域のガーデンボランティアに支えられ、センターの利用者も参加することで、地域交流の場にもなっています。センターの前一面に広がる花畑は、訪れる人々に力と笑顔をもたらしています。
社員ボランティアは、花畑活動の前に、マギーズ東京のスタッフの皆さんによる案内のもとセンター内を見学しました。センターの建築は、訪れる人の気持ちに配慮した温かさに満ちた設計で、インテリアにも心地良く過ごしてもらうための工夫が細部まで施されています。訪れる人のペースや気持ちに寄り添い、安心できる居場所づくりをされているスタッフの皆さんから日々の取り組みについてお話しをうかがいました。
※1 参考:松下年子他 「がん患者が受けた心のケア・サポート:インターネットによる実態調査」「がん患者の家族の心の負担と心のケア・サポート:インターネット調査の結果より」JGHP. 2010.
※2 マギーズ東京の資料より一部抜粋
サステナビリティは、バイエルの企業戦略の不可欠な要素であり、バイエルのミッション「Health for all, Hunger for none」の中核をなすものです。バイエルは、ヘルスケアと農業関連事業を中核とするグローバル企業として、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することができ、中でも特に「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」、「すべての人に健康と福祉を」、「ジェンダー平等を実現しよう」、「安全な水とトイレを世界中に」、「気候変動に具体的な対策を」、「陸の豊かさも守ろう」の7つにフォーカスし、SDGsの達成に貢献すべく、積極的に活動を推進しています。
今回の活動に関連するSDGs
- 目標3「すべての人に健康と福祉を」
- 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」