小原 一記(おはら・かずき)

スーツを着た男性がノートパソコンとマイクを置いた机に座り、カメラの方を向いています。

[プロフィール]
クロップサイエンス部門の営業企画職として、製品販売の最大化策の企画・調整を担当。2018年より新たにドローン/デジタル事業の構築における販売パートナー網の構築・管理に取り組んでいる。

 

ドローン/ロボティクス技術といったデジタル事業の導入は、日本の農業にどのような影響を与えるのでしょうか? 

現在、農家世帯の減少や高齢化にともない、後継者問題が深刻化しています。また、担い手による農地の集約が進んだことにより、労力削減や効率化が課題になっています。これら解決すべき課題への革新的な変化をもたらす手段として、ドローン/ロボティクス技術といったデジタル農業の取り組みが期待されています。

 

現状の課題解決につながり、日本の農業を大きく変える可能性があるんですね。

バイエルが長年培ってきた農薬開発のノウハウと、ドローン/ロボティクスやセンシング技術・AIなどの最先端技術を組み合わせて駆使し、圃場(農作物を栽培するための場所のこと)ごとに最適化された、効率的で持続可能な農業の実現に貢献することが私の目標です。事業開始から約3年経ちましたが、多くのお客様にバイエルのビジョンに賛同いただいたことで、現在20社のビジネスパートナー網を構築するまでに至りました。

 

日本のクロップサイエンス部門にとっても新規事業だと思います。導入を進める時に心がけたことは何でしょう?

この新規事業の導入にあたって大切にしてきたことは、先例がない中、まず自分自身が今後のクロップサイエンス事業におけるドローンやデジタルファーミングの重要性を深く理解することでした。ありたい姿をしっかり描くことで、たとえ困難な状況に陥っても、新たな解決策を導く原動力となります。実際に自身の情熱が同僚や顧客に伝わることで、非常に多くのサポートを受けることができました。

 

新規事業ですから関係者とのコミュニケーションは特に重要ですよね。現在はリモートでの業務も多いと思いますが、気を付けているポイントはありますか? 

リモートでの仕事は一見効率的に見えますが、質の高いコミュニケーション手段として活用できるかは運用次第と感じています。私が心掛けたことは ①打合せの目的を的確に把握する ②簡潔に、シンプルに伝える、そして③相手の反応をしっかり把握するため、必要に応じてフォローアップの電話をする、の3点です。これまで約1年半リモート環境で業務をしてきましたが、良い部分もある反面、やはりオフラインでのコミュニケーションの重要性を認識するきっかけにもなりました。使い分けが重要ですね。

 

魅力ある職場とはどのような職場だと考えていますか?

人生の多くの時間を過ごす職場ですから、私は業務を通じてやり甲斐を感じ、そして自己実現を果たしたいと強く感じています。私にとってバイエルはそのチャンスに溢れる、魅力あるフィールドです。チャンスが来た瞬間に自らつかむべく、日々努力を重ねたいと思っています。
また、成功を共に喜び、また苦しい時は支え合える同僚の存在は私にとってかけがえのないものです。特に成功を讃えあえる文化は、先輩方から受け継いできているバイエルの誇るべき文化と感じています。