柳 浩太郎(やなぎ・こうたろう)

眼鏡とヘッドセットを装着した人が机の上でノートパソコンを操作しています。

[プロフィール]
システムマネジメント&アナリティクス所属。現在、副作用データベースのシステム変更業務を行っている。

 

副作用データベースの業務とは、具体的にはどのようなものでしょうか? 

副作用データベースの運用には中核となるいくつかの業務があります。例えば新たな医薬品・医療機器が承認された場合、承認後すぐに厚生労働省への症例報告義務が発生します。そのため、新たに承認された医薬品・医療機器をシステムにタイムリーに登録し、常に最新の情報を保つ必要があります。まずこれが管理業務と呼ばれるものです。

 

続いて現在担当している副作用データベースのシステム変更業務というのは?

はい。システム変更業務というのは、例えば法規制の改正があった場合、最新の法規制に合わせてシステムを改修する必要があります。その際、法律で定められた適正な記録を残す必要があるので、変更のたびに「何を」「どう変更したのか」の記録作成を行います。

 

医薬品を取り扱う上で、副作用データベースを正確に管理することは非常に重要ですね

はい、そのとおりです。このことは患者さんの健康と安全を守る上で不可欠です。副作用データベースはバイエル全体で1つで運用しているため、管理にあたって日常的にグローバル部署とのコミュニケーションを行う必要があります。データベースというと、中にはグローバル本社でのみ管理しており、柔軟に運営できないこともあるらしいのですが、バイエルでは要望に合わせた柔軟な運用ができるため、効率的だと私自身は感じています。

 

グローバルチームの一員として異なる文化や国の同僚とのコミュニケーションで日本と異なる点はありますか? 

日本人でもさまざまな人がいますが、グローバルチームではその“さまざまな人”の範囲がほんの少しだけ広くなっているかな?という印象です。唯一違うことは、言葉の“ダイレクトさ”があげられると思います。

 

日本人はダイレクトな物言いをしないという印象は確かにありますね 

このあたりは慣れなので、本当に伝えたいことがある場合は物おじせずにダイレクトに言うように意識付けておくだけで、苦手意識が消え、円滑なコミュニケーションができると思います。この意識のせいか、最近は日本人と話すときに逆に「あ、言い過ぎかも?」と気を使ったりする時もあったりします。

 

最近家族が増えたということですが、働き方は変わりましたか?

5月に娘が生まれました。もちろん周囲の理解も大きいのですが、働き方はいい意味で変わっていませんね。その日にやらなければいけない仕事をしっかりと終え、業務で簡略化できる部分や、違う方法を用いたやり方などを同僚と相談し、可能な範囲で残業をしないようにしています。また、在宅勤務の時は通勤時間がありませんので、少しですが以前よりも、家事に携われるようになりました。

 

魅力ある職場とはどのような職場だと考えていますか?

社員がはっきりと発言できる職場こそが魅力ある職場だと思います。意見をぶつけあえるという状況は互いに信頼し、常に仕事を前進させる意思がないと、はっきりと発言できないと考えるからです。

 

 

PP-OTH-JP-0556-01-12