港 正幸(みなと・まさゆき)
[プロフィール]
20代半ばから車いすを使用。バイエルに入社してからは、主にマーケティング関連の購買を担当し、現在は事業推進本部のセールスプロモーションチームで活躍中。
日常的に車いすを使った生活で感じることはなんでしょうか。
現在、バリアフリー化は着々と進められていますが、日常生活を送る上で困ることはまだまだあります。その一方で「お手伝いしましょうか」と声を掛けていただける機会も少なくありません。その心遣いがとてもうれしいですね。もし困っていそうな方を見掛けたら、声を掛けると喜ばれると思います。
車いすを使いながら仕事をする上で、何か影響はありますか。
デスクワークということもあり、仕事はスムーズに進められました。今は在宅勤務が中心ですが、出社していた時も、オフィスはバリアフリー化が進んでいて、車での通勤を認めてもらっていたため、移動の不便は感じませんでした。
大きな問題もなく仕事は進めてこられたのでしょうか。
とはいえ、職場の上司や同僚からの理解やサポートは必要不可欠でした。何より感謝しているのは、いろいろなチャンスをもらったことです。車いすだとなかなか難しい海外出張にも何度も行かせてもらいました。当時の上司は「海外出張の話が出てるけど、チャレンジしてみたかったら推薦するよ」と、まず私の意思を尊重してくれました。そうした「できないこと」をサポートするとともに、「できること」を伸ばしてくれたことが非常にありがたかったです。
最近異動されたそうですが、これまでとの違いはありますか?
私は長く購買の分野で経験を積んできました。購買では企業活動に必要なものやサービスを社外から購入する際の支援や交渉のほか、グローバル方針に沿った交渉や調整が主な仕事でした。2020年9月からセールスプロモーションに異動しましたが、今のチームでは、製品戦略に沿った効果的な販売活動のため、事業部と呼ばれる各組織間の調整やベストプラクティスの共有、さまざまな評価基準の標準化などに取り組んでいます。それらを通じて、営業組織を進化させるのが、私に与えられた使命です。
全く新しい業務ですね。過去の経験が活きることはありますか?
日々勉強の毎日ですが、協力会社を探してチームとの橋渡しをするような場面では声を掛けてもらうなど、購買で培ったノウハウを活かすことができています。バイエルには、それぞれの立場を尊重し、一人一人の能力を引き出してくれる環境があると思います。
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