亭島 直子(ていしま・なおこ)
[プロフィール]
育児休暇取得後にMR(チームリーダー)として職場復帰。現在は小学生の子どもを育てながら営業所長として活躍中。
育児をしながら職場復帰するとき、どのような工夫をしていましたか?
まず、家族に協力をお願いしました。家族のサポート無しには職場復帰はなかったと思います。子どもが産まれてから夫は家事や育児を手伝ってくれるようになり、今では夫の方が子どもと過ごす時間が多いくらいです。また、子どもを保育園や小学校に通わせているうちに仲良くなったママ友たちも支えになりました。様々な職種で活躍する女性と知り合う事で視野が広がり元気付けられています。
実際に業務を再開するにあたり、心がけたことはありますか?
まず全て一人で完璧にやり遂げようとすることをやめました。絶対に時間が足りなくなりますから。もともとは仕事を一人で抱え込み、自分で実行したいタイプでしたが、ある時、子どもが病気になりどうしても手が離せない状況になった時に、後輩に仕事を思い切って依頼したことがあります。難しい仕事だったので後輩に任せるのは少し不安を感じたのですが、でも後輩は完璧に仕事をこなしてくれました。
それは嬉しいですね。その後、何か変化はありましたか?
あとで本人から直接聞いたのですが、『任された』という高いモチベーションでその仕事に臨んでくれたそうです。この件でもっと周囲に頼って良いこと、『任せる事』が人を成長させることに気づかされ、それ以降は仕事を必要以上に抱え込むことなく、積極的に仕事を任せるようになりました。
現在は営業所長ですが、どのように勤務時間を管理していますか?
家族で綿密な打ち合わせをして、育児と家事のスケジュールを立てています。今はコロナ禍で夜遅くの仕事も以前よりは少なくなり 働き方も変わりました。もちろん以前より難しくなった業務もありますが、育児と仕事の両立を考えると私にとっては『働きやすくなった』と考えています。今後もこの環境の変化に上手く対応し、ポジティブな方向性に仕事のスタイルを変えていきたいです。
働きやすい職場とは、どのような職場だと思いますか?
皆が真摯に仕事に向き合い、仕事を楽しんでいる会社が私の理想です。世の中の流れで『仕事と育児の両立』『女性の管理職』などのテーマに着目される事が多く、それを実現するには確かに制度やシステムの変更も必要だと思いますが、さまざまな環境や立場で働く人がいる中で、皆がそれぞれの事情や立場、価値観がある事を理解する事が大切で、お互いにほんの少し歩み寄る意識を持つ事で、働きやすい職場が実現できると思っています。私自身がそれをリードしていきたいですね。
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