中嶋 智美(なかじま・ともみ)
[プロフィール]
営業を経て2022年よりカスタマーマーケティング本部のキャンペーンアンドプロダクトマネジメント部で果樹、園芸関連製品のマーケティング、販売促進活動を担当。
近年、バイエル クロップサイエンスは特に持続可能な農業に重点を置いていますね
私たちの製品はどれも持続可能な農業に貢献する製品であり、生産者へ自信をもって勧められることは社員として誇りです。農業人口の高齢化や食糧自給率向上の取り組み、環境変動への対応など、日本の農業には持続可能性の視点がますます重要になります。自社製品が生産性や収穫物の収量・品質にどのようにプラスになるかを考え、生産者の課題に対応するソリューションとして提案することを常に意識しています。
生産者の課題に対応するソリューションとは、具体的にどのようなものですか?
たとえば私が担当している殺虫剤のモベントフロアブルは、少水量散布に適しているため、ドローンや散布ロボティクスと組み合わせることで、生産性向上に寄与できる製品です。またバイオスティミュラント肥料は環境ストレス耐性を向上し作物本来の成長を助ける作用があり、農薬では対応できない環境の影響による収穫・品質ロスの削減につながります。
そのため、製品やサービスの組み合わせることで生産者の方々の課題の解決にどうつなげるか、企画を考える時にはその製品の特長紹介だけでなく、製品が提供するベネフィットやソリューションを伝えることを常に意識しています。
ソリューションの一つとして、農業におけるデジタル化も積極的に進めていますね
私はデジタル農業の一翼を担うハウス栽培向けモニタリングサービスのプランテクトも担当していますが、これはA.Iによる予測機能を活用してよりよい栽培環境の実現を支援するサービスです。農家さんから、プランテクトを使って収穫の量と質が上がった、省力化につながったなどのお声をいただくと本当に嬉しくなります。私はこれまで農薬製品を中心に担当してきましたから、新しいチャレンジを通じて、結果が見える喜びがあります。
バイエルが推進するデジタルファーミングは、生産者の労働負担や環境インパクトの低減など、日本の農業の課題解決に向けてますます重要になるはずです。たとえばスマートフォンは年齢問わず既に広く普及していますし、特に若手の生産者さんは農業にデジタルツールを非常に積極的に活用されていますから、デジタルの活用は農業の課題解決に向けた切り札になると考えています。生産者さんが実際にデジタルツールを使いこなすことで、バイエルが想定していなかった新たな視点や効能、また改善に向けたフィードバックが蓄積していくと思います。その声を次に生かすサイクルを作っていきたいですね。
仕事をする際に心掛けている点はどのようなことですか?
我が家は小さい子どもが2人います。最近は仕事と子育てを両立するために、以前と比べて時間の使い方をより注意するようになりました。目の前にある業務の遂行に忙しい時もありますが、私たちは持続可能な農業を重視していますので、生産者の方にとって今後どんな点が重要か、そしてバイエルに何を期待されているのかといった、生産者の方の中長期ニーズに応えることを常に心がけています。
在宅勤務が増えたと思いますが、コミュニケーションの点で気を付けていることはありますか?
現場の訪問や取引先への出張の機会といった直接的なコミュニケーションは以前より減少しています。それを補う意味でもオンライン会議をフルに活用しながら、今まで以上に現場の意見を拾い上げ、社内外の関係者と的確にコミュニケーションをとることを考えるようにしています。
魅力ある職場とはどのような環境だと思いますか?
かつて、私自身も農業は変化の少ない産業だというイメージがありましたが、実際は、劇的に環境が変化しています。これをチャンスに変えるイノベーティブな活動を、お互い切磋琢磨しながら取り組める環境が理想です。バイエルはお互いを尊重したうえで、活発に意見を交わし、常に新しいことにチャレンジできる職場だと思います。