hoffman

フェリックス・ホフマンは、1868年にドイツのルートヴィヒスブルクに生まれました。学校を卒業後、最初は薬剤師としてのキャリアを目指していました。薬学分野での仕事に魅了された彼は、この分野での知識を広げるために、化学を学ぶことを決意しました。

 

ホフマンが師事し、後にノーベル賞を受賞することになるアドルフ・フォン・バイヤー教授の勧めにより、1894年には「Farbenfabriken Vorm. Friedr. Bayer and Co.」に入社し、化学研究所の化学者として働くことになりました。

 

 1897年8月10日に彼が歴史的な発見をしたのは、ほとんど偶然でした。サリチル酸を無水酢酸でアセチル化することで、化学的に純粋で安定したアセチルサリチル酸(ASA)を作り出すことに成功したのです。これらの結果を検証した薬理学者は、最初は半信半疑でしたが、この物質の有効性と忍容性を調べるいくつかの大規模な研究が完了した時点で、この薬剤の素晴らしさが明らかになったのです。まさにホフマンは、鎮痛、解熱、抗炎症作用のある物質を発見したのです。その後、この有望な有効成分を医薬品として供給できるよう、費用対効果の高い製造工程の開発に会社は一丸となって取り組みました。1899年、当初はガラス瓶に入った粉末剤として Aspirin™ という商品名で始めて発売されました。Aspirin™ は、他のどの医薬品よりもバイエルの名前を世界的に有名にしました。
 

 

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