本資料は12月8日にドイツ・バイエル社が発表したプレスリリースを日本語に翻訳したもので、報道関係者各位へ参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を優先します。原文はwww.press.bayer.comをご参照ください。
バイエル、サステナビリティ(持続可能性)を主導
- バイエルは気候変動と水のカテゴリにおける活動でCDPの最高評価を獲得
- 本年は気候保護に関する重要な進展:グリーン電力への転換を開始、生産者のためのCO2市場を開発
- 企業としてのサステナビリティへの高いコミットメントに対する評価
レバクーゼン、2020年12月8日 - 著名な格付け機関であるCDP (カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)は、世界をリードする企業の中でバイエルを再度取り上げ、気候と水のカテゴリで最高評価の「A」を格付けしました。気候変動と水のカテゴリで「A」の評価を受けたのは、ドイツ企業では他に1社しかありませんでした。5,800社以上の企業を対象にした調査では、気候変動の活動で「A」評価を獲得したのは182社、水のカテゴリで最高の「A」評価を獲得したのは72社のみでした。バイエルは、気候変動への取り組みと清潔な水の確保のために実行した明確な対策により、熱意、行動、透明性の面で世界を主導する企業として評価されました。2005年以来、バイエルはCDPへのランキング入りを継続しています。
バイエルは今年初めて「CDPフォレスト」のランキングにも掲載され、「B」評価を獲得しました。この格付け調査に参加したのはわずか687社でした。「フォレスト」は、企業が森林関連のリスクと機会を管理し、進捗状況について透明性を持って報告し、森林と生態系の回復に積極的な貢献をしている状況を評価するものです。
「この1年間、私たちはグループ戦略の基盤としてサステナビリティの進展に取り組んできました。ヘルスケアと食糧関連の分野における当社の事業は、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)を尊重しながら、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に大きく貢献しています。当社にとってCDPの格付けは、当社がサステナビリティの分野で世界を主導する企業の1つであることを示す重要な評価です」と、ドイツ・バイエル社社長兼チーフ・サステナビリティ・オフィサーであるヴェルナー・バウマンは述べています。
CDP の CEO であるポール・シンプソン氏は、「今年の A評価に格付けされたすべての企業に祝意を表します。環境の透明性と行動を主導することは、企業が取り得る最も重要な手段の一つであり、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたこの困難な年における取り組みは、いつにも増して印象的です。私たちのAリストは、現在行動を起こすことで、未来の経済をリードする準備をしている企業を称えるものです」と、述べています。
本年の進展
過去1年の間に、バイエルはサステナビリティの分野で大きな進歩を遂げました。例えば、以下のようなものです:
- 今夏、「The Science Based Targets initiative」により、バイエルがパリ協定の要件に沿って、地球温暖化を1.5℃に抑えるための役割を果たしていることが確認されました。この分野でバイエルは、2029年までに排出量を2019年比で42%削減するとしています。今年すでに、バイエルはスペインとメキシコでの電力契約をグリーンエネルギーに切り替えました。
- 年初、バイエルは米国とブラジルにある企業としては初めて、科学的根拠に基づき透明性の高い生産者(農業従事者)向けの炭素市場を開発するための協力的なアプローチを構築しました。生産者が気候に配慮した特定の慣行を導入することで、追加収入を得ることを可能にしました。
- バイエルは農業分野で初めて、世界中のすべての作物栽培における、すべての殺虫剤の環境への影響を測定できる第三者により開発されたモデルを導入しました。当社はすでに、その全体ポートフォリオの見直しと世界的な導入の検討を行っています。
- 2021年より、気候保護目標を含むグループ全体の定量的目標の20%が、経営陣と上級管理職の長期変動報酬の決定に使用されることになります。サステナビリティはすでに、全社員の年間変動報酬の固定要素となっています。
- 今年社外に設立されたサステナビリティ評議会が活動を開始しました。
- バイエルのサステナビリティ戦略は、気候変動への取り組みに加え、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を目指しています。例えば「Better Farms, Better Lives」プログラムでは、今年、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた最大2百万人の小規模生産者を支援しています。また、バイエルは「The Challenge Initiative」と協力し、アフリカやアジアの貧困都市部に住む女性や女児のための家族計画やリプロダクティブヘルスの分野でソリューションを開発しています。バイエルは今年、経済的または医療的に恵まれない地域の4200万人を対象に、ヘルスケアの自給のための、より利用しやすいソリューションを提供しました。これらの施策はすべて、バイエルが2030年までに1億人を支援する目標を達成するための取り組みの一環です。バイエルは中低所得国において、1億人の生産者に現代的な農法を、1億人の女性に現代的な家族計画のリソースを提供することを目指しています。また、1億人の人々が日常的な医療サービスを利用できるようにしたいと考えています。
CDPの年次評価プロセスは、企業の環境活動の透明性に関して、代表的な評価基準として一般的に認識されています。2020年には、資産が106兆米ドルを超える投資家515人以上と、調達費が4兆米ドルを超える主要顧客150人以上が、企業に対して、CDPのプラットフォームを利用し、環境への影響、リスク、機会に関するデータを開示するよう呼びかけました。今回は9,600社が参加し、これまで以上に多くの企業がCDPの評価を受けました。評価に用いた基準には、情報開示の完全性、環境リスクの認識と管理、ベストプラクティスのエビデンスが含まれていました。
バイエルについて
バイエルは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。その製品とサービスを通じて、世界人口の増加と高齢化によって生じる重要課題克服への取り組みをサポートすることで、人々の生活に貢献しています。同時に、収益力を高め、技術革新と成長を通して企業価値を創造することも目指しています。また、バイエルは、持続可能な発展に尽力し、バイエルブランドは、世界各国で信用と信頼性および品質の証となっています。グループ全体の売上高は435億ユーロ、従業員数は104,000名(2019年)。設備投資額は29億ユーロ、研究開発費は53億ユーロです。詳細はwww.bayer.comをご参照ください。
将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
このニュースリリースには、バイエルの経営陣による現在の試算および予測に基づく将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements) が含まれている場合がある。さまざまな既知・未知のリスク、不確実性、その他の要因により、将来の実績、財務状況、企業の動向または業績と、当文書における予測との間に大きな相違が生じることがある。これらの要因には、当社のWebサイト上(https://www.bayer.com/)に公開されている報告書に説明されているものが含まれる。当社は、これらの将来予想に関する記述を更新し、将来の出来事または情勢に適合させる責任を負うものではない。