本資料は2月8日にドイツ・バイエル社が発表したプレスリリースを日本語に翻訳編集したもので、報道関係者各位へ参考資料として提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容およびその解釈については英語を優先します。原文はmedia.bayer.comをご参照ください。

ビル・アンダーソン氏、ドイツ・バイエル社のCEO就任へ

ドイツ レバクーゼン、2023年2月8日 ― バイエル監査役会は、ビル・アンダーソン氏を2023年6月1日付でドイツ・バイエル社CEOに指名しました。同氏は2023年4月1日付でバイエル経営委員会のメンバーとして入社する予定です。ビル・アンダーソン氏は、昨年半ばから開始された綿密な選考プロセスを経て、全会一致で選出されました。現CEOのヴェルナー・バウマン(60歳)は、2023年5月末に35年間勤めたバイエルを退職するまで、アンダーソン氏と緊密に連携して円滑な引継ぎを行います。

 

ビル・アンダーソン氏(56歳)は、化学工学を専攻し、その後25年にわたり、ライフサイエンス業界で、さまざまな分野の役職を歴任しました。直近では、ロシュ社の医療用医薬品部門CEOを務め、包括的な変革プログラムをリードすることで新製品の上市を成功に導き、大幅な収益の増加や組織全体の生産性の向上を実現させました。それ以前は、バイオテクノロジー分野のパイオニア企業であるジェネンテック社のCEOを務めました。

 

アンダーソン氏は、これまで、バイオテクノロジー分野のイノベーションをリードするバイオジェン社や米国のテクノロジー・エレクトロニクス企業であるRaychem社の経営、開発、財務の上級管理職を歴任してきました。バイオジェン、ジェネンテック、ロシュに在籍していた間、15のブロックバスターを含む25の新薬の開発・上市に携わりました。アンダーソン氏は、母国である米国に加え、イギリス、オランダ、ベルギー、スイスといった欧州のさまざまな国で生活し、勤務してきました。新しい職務では、ドイツ レバクーゼンに活動の拠点を置く予定です。

 

監査役会会長のノルベルト・ヴィンケルヨハンは、次のように述べています。 「アンダーソン氏をバイエルの新CEOに迎えることになり、大変嬉しく思います。彼は、生物学、化学、人工知能の分野で画期的なイノベーション・サイクルにおいて、チームとともにバイエルを新たな成功の章に導く、理想的な人物です。アンダーソン氏は強力なパイプラインの構築や、バイオテクノロジーのブレークスルーの製品化において素晴らしい実績を有しています。彼は、イノベーションを推進し、生産性とパフォーマンスを向上させ、人々が生き生きと活躍できる企業文化を創り出していく、真のトランスフォーメーション・リーダーです。アンダーソン氏の使命は明確で、バイエルの持つポテンシャルを最大限に引き出し、発揮することです。そして株主、農業生産者、患者さん、消費者の皆さんや社員、その他すべてのステークホルダーのために、持続可能な価値を創造することです」 

 

ヴィンケルヨハンは次のように続けます。「バイエルの監査役会を代表して、ヴェルナー・バウマン氏の7年間のCEOの責務を含む35年にわたるバイエルへの貢献に心より感謝します。現在、バイエルはライフサイエンス領域のリーディングカンパニーとして、ヘルスケアと食糧の分野で卓越したイノベーション能力を示しており、この魅力的な成長市場で優位なポジションにあります。最近の好調な業績は、バイエルが非常に強固な基盤の上に成り立っていることを証明するものです。バウマン氏の今後の活躍を祈念します」

 

次期CEOであるビル・アンダーソン氏は、次のように述べています。「バイエルは革新的な企業であり、すでに、食糧や健康、環境保護の分野で大きなベネフィットをもたらしています。農業関連事業と医薬品、コンシューマーヘルスにおける主導的な研究開発投資により、さらなるブレークスルーも期待されています。これからバイエルの皆さんとともに、イノベーションを加速し、業績を向上し、サステナビリティを推進し、そしてバイエルのポテンシャルを最大限に発揮するために働くことを楽しみにしています」

 

監査役会副会長でバイエル中央労働評議会議長のハイケ・ハウスフェルドは、次のように述べています。「労働評議会とバイエルの経営陣との間には、長期にわたる強力なパートナーシップがあり、これは会社のガバナンスと成功の基礎となる要素です。我々はヴェルナー・バウマン氏の長年の信頼に基づく協力に感謝するとともに、彼の今後の活躍を祈ります。これまで、私たちは多くのテーマで活発な議論を交わしてきましたが、最終的にはバイエルのために多くのことを共に前進させてきました。アンダーソン氏と交わした会話の中から、私は、彼のバイエル社員に対するコミットメント、バイエルの目的である「Science for a better life」や「Health for all, hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」というビジョンに対するコミットメントを、明確に感じることができました。CEOと労働評議会との緊密なパートナーシップは今後も続くと確信しています」

 

アンダーソン氏は、テキサス大学で化学工学の理学士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で化学工学の理学修士号と経営学修士号を取得しています。アンダーソン氏は既婚で、3人の子どもがいます。

ビル・アンダーソン
次期ドイツ・バイエル社代表取締役社長(2023年6月1日付)

 

ウィリアム・N(ビル)・アンダーソンは、1966年生まれの米国人の化学エンジニアで経営幹部です。化学工学を専攻し、テキサス大学で理学士号、マサチューセッツ工科大学(MIT)で理学修士号を取得しました。また、MITのスローン経営大学院で経営学修士号(MBA)も取得しています。

 

アンダーソン氏は、1989年、米国の燃料添加剤メーカーであるEthyl社でキャリアをスタートし、ベルギーとオランダに駐在しました。1995年、米国のテクノロジー・エレクトロニクス企業であるRaychem社に入社。1997年、米国のバイオテクノロジー企業であるバイオジェン・アイデック(現バイオジェン)に入社。その後、さまざまな役職でリーダーシップを発揮し、バイオジェン最大の事業部門である神経疾患ビジネスユニットの副社長兼ジェネラルマネージャーに就任しました。米国のバイオテクノロジー分野のパイオニアであるジェネンテックでは、2010年にバイオオンコロジー部門の上席副社長に就任しました。

 

2013年にこの役職を退いた後、ジェネンテックの親会社であるロシュに、グローバル製品戦略統括兼最高マーケテイング責任者として入社。2016年まで同職を務めた後、再びジェネンテックに移り、北米事業責任者を経て、2017年に同社のCEOに就任しました。

 

2019年、アンダーソン氏はロシュの医療用医薬品部門のCEOに就任。スイスを拠点に、同部門の包括的な変革プログラムを監督し、特許切れの大きな影響を受けながらも、生産性と収益の大幅な向上を実現させました。また、4年間の在任中に、複数の新製品の上市を主導し、ビジネスを成功に導きました。アンダーソン氏は既婚、3人の成人した子どもの父親でもあります。

 

注記:

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バイエルについて
バイエルは、ヘルスケアと食糧関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。その製品とサービスを通じて、世界人口の増加と高齢化によって生じる重要課題克服への取り組みをサポートすることで、人々の生活と地球の繁栄に貢献しています。バイエルは、持続可能な発展を推進し、事業を通じて良い影響を創出することに尽力します。同時に、収益力を高め、技術革新と成長を通して企業価値を創造することも目指しています。バイエルブランドは、世界各国で信用と信頼性および品質の証となっています。グループ全体の売上高は441億ユーロ、従業員数は約100,000名(2021年)。特別項目計上前の研究開発費は53億ユーロです。
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将来予想に関する記述 (Forward-Looking Statements)
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