バイエルは、新たなイノベーションを生み出すための独自のインキュベーションラボとして「Co.Lab」を展開し、イノベーションエコシステムの醸成に貢献しています。このたび、Co.Labの拠点に日本と中国が加わり、グローバルネットワークがさらに拡大しました。
独自のインキュベーションラボを通じてバイオテクノロジーにおけるエコシステムを促進
バイエルは、これまで革新的な医薬品の創出に向けてさまざまな形で多くのパートナーと協働してきましたが、現在、新たなイノベーションを生み出すための独自のライフサイエンス・インキュベーションラボとしてCo.Labを展開しています。Co.Labは、大学発の研究や先駆的なスタートアップ企業を支援するとともに、グローバルなイノベーションエコシステムの醸成に貢献しています。Co.Labに入居するすべての企業は、独立性を維持しながら、最先端の研究設備や協働のためのワークスペースの利用が可能です。また、グローバルレベルでのメンタープログラムや研修への参加に加え、バイエルが保有する広範な専門的知見と業界を代表する専門家やパートナーとのネットワークを活用し、協働する機会が得られます。
重要なアンメットニーズに応えるパートナーとの連携を強化
細胞・遺伝子治療やRNA治療などバイオテクノロジーによる医療技術革新が進展する中、バイエルでは、重要なアンメットニーズに応えるため、有望なパートナーとの連携を強化し、研究初期段階のイノベーションを特定することで、ソリューション開発のさらなる加速を目指しています。現在Co.Labはドイツ・ベルリン、米国・ケンブリッジ、中国・上海、日本・神戸に拠点を設け、全拠点でライフサイエンス分野の研究初期段階のスタートアップ企業の入居申請を受け付けています。
2023年5月に先行して開設された米国のCo.Lab Cambridgeでは、複数のスタートアップ企業が、すでに細胞・遺伝子治療におけるデリバリー技術や、革新的な治療法における独自の技術の進展に取り組んでいます。
Co.Labが提供する価値が日本のヘルスケアスタートアップの課題解決に貢献
ヘルスケア分野においてサイエンスをビジネスに転換するには、技術やサイエンスの深堀りに加え、患者さんに貢献するためのアンメットニーズの特定や、研究開発を進める上でのプロファイルやデータパッケージの設定、さらに日本だけでなくグローバルに開発していくことが重要になります。
日本には優れた技術やサイエンスがあるものの、それらをビジネスに転換することに苦慮しているスタートアップがたくさんあります。特に、人材、ネットワーク、リソースなどの点において、まだ十分であるとは言えません。特に資金面では、米国と比べると日本は10分の1程度と言われています。ラボのスペースも少しずつ増えていますが、まだ不足しています。
このような課題に直面する中、バイエルが保有する製薬企業としての専門性や、スタートアップをサポートするノウハウや実績、さらにグローバルのネットワークへのアクセスを可能にするCo.Labのようなサービスを提供することで、日本のスタートアップにさまざまな価値を提供できると思います。
パートナーとして選ばれる企業を目指す
日本のインキュベーションラボとして2018年の開設以来、神戸市と戦略的な提携を推進してきた「CoL
aborator Kobe」は、今回グローバルのブランドに合わせて「Co.Lab Kobe」として新たにスタートしました。今回のリブランディングを通し、グローバルCo.Labでの取り組みをうまく活用して、神戸周辺のスタートアップやアカデミアの活動をサポートすることで、さらなるエコシステムの醸成に貢献ができればと思っています。
Co.Lab Kobeを軸に、メンタリングによってスタートアップを支援するとともに、神戸市とさらに連携を加速し、さらにケンブリッジ、ベルリン、中国というエコシステムに、スタートアップが直接アクセスできるような仕組みを構築して、ニーズに応えていけるようにしたいと考えています。
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