社員ボランティアによる植樹フォローアップ作業(大阪湾)
6月は「環境月間」であることにちなみ、日本のバイエルにおける環境保護に関する取り組みを紹介します。温室効果ガス削減および津波から街を守ることを目的とした大阪湾「共生の森」における緑化支援のため、昨年11月26日に植樹を、今年5月21日にはその後の下草刈りを社員ボランティア参加のもと行いました。
植樹を行った土地(大阪湾の堺第7-3区)は、1974年から2004年までの30年間、産業廃棄物の最終処分場として利用されていました。その後、2006年に廃棄物処理法で義務付けられている覆土が完了し、同区の一部(約100ha)において、大阪府民やNPO、企業などが協働し、「共生の森」として植樹が進められてきました。「共生の森」の整備に参画するNPO グリーンベイOSAKAの活動※に当社が協力し、地域ボランティアの皆さんと当社の社員ボランティアが力をあわせ、昨年11月26日には苗木364本(クヌギ、ケヤキ、ムクノキなど14種)を植え、今年5月21日には下草刈りを行いました。「共生の森」における植樹は、温室効果ガス削減に貢献するだけでなく、津波の衝撃を緩和する効果があるため、南海トラフ地震などに伴い津波が発生した際に、街を守る沿岸防災林としての役割も期待されています。
※NPO グリーンベイOSAKAは、15年間で、16,510㎡の面積に9,218本の植樹を行っている。
下草刈りが必要な理由は、苗の周辺の雑草が大きくなり苗を覆い隠してしまうと、日光が遮られ、苗の成長を妨げてしまうためです。社員ボランティアは、小型の鎌を使い、苗が十分に光と栄養を吸収できるよう、周りの雑草をすべて刈り取りました。その後、苗木への栄養として、天王寺動物園から提供されたたい肥(ゾウ、キリン、カバの排せつ物)をまきました。
サステナビリティは、バイエルの企業戦略の不可欠な要素であり、バイエルのビジョン「Health for all, Hunger for none(すべての人に健康を、飢餓をゼロに)」の中核をなすものです。バイエルグループ全体のサステナビリティの具体的な数値目標の一つとして、2030年までに自社事業からの温室効果ガス排出量を42%削減することを掲げているほか、自社事業所をクライメイトニュートラルにすることを目指しています。自社の事業活動を通じた気候変動に対する取り組みに加え、多様なステークホルダーとの協働を通じて、気候変動の抑制や自然災害に備える取り組みを支援することにも注力しています。
今回の活動に関連するSDGs
- 目標13「気候変動に具体的な対策を」
- 目標14「海の豊かさを守ろう」
- 目標15「陸の豊かさも守ろう」
- 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」