プライド月間:日本におけるパートナーシップを通じたジェンダー平等の推進
バイエルは、SDGsの中でも特に注力する目標の一つとして「ジェンダー平等の実現」を掲げています。パートナーシップを通じた、職場や社会におけるDE&I(Diversity:多様性、Equity:公平性、Inclusion:包括性)推進の観点からも積極的にジェンダー平等の実現に取り組んでいます。
NPO 虹色ダイバーシティとの協働
日本のバイエルは昨年から、LGBTQ+※1に関連する取り組みを推進する認定NPO法人 虹色ダイバーシティを支援し、協働しています。バイエルも支援する同法人運営の「プライドセンター大阪」は、LGBTQ+当事者やアライ(理解者・支援者)をはじめ、LGBTQ+に関する理解を深めたいと考える人々が利用できる施設で、情報・相談・交流の場を提供し、地域におけるDE&Iを促進しています。今年5月には、開館1周年を祝し、より多くの人にプライドセンター大阪やLGBTQ+について知ってもらうためのイベント「プライド・クルーズ大阪2023」(主催:NPO 虹色ダイバーシティ)が開催され、当社も参加しました。
※1 LGBTQ+:Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)、Queer(クィア)あるいはQuestioning(クエスチョニング)に加え、こうした言葉では表現しきれない性の多様性を“+”で表している。
今年1月には、医療におけるLGBTQ+関連課題を視覚化し、社会における理解促進を支援するため、LGBTQ+当事者と支援者へのインタビューからなる動画「LGBTQと医療」(制作:NPO 虹色ダイバーシティ 制作協力:バイエル)を一般公開しました。LGBTQ+の人々は、社会構造によって生じる偏見や差別を背景として、さまざまな健康リスクに晒されやすく、医療の現場における性の多様性に関する知識や配慮の欠如がLGBTQ+の人々の医療へのアクセスを妨げる一因になり得るとされています※2。
※2吉田絵理子. 医療者のためのLGBTQ講座. 南山堂. 2022.
動画「LGBTQと医療」は、Part1 「当事者の経験談」、Part2 「支援者の視点から」の2本あり、各20分程度です。LGBTQ+当事者・支援者の語りからは、性別による決めつけ、カミングアウト、家族との関係、法制度などに関連する課題が浮かび上がっています。医療機関・企業・自治体・学校などにおけるLGBTQ+に関する理解を深めるための研修で活用できる「ファシリテーター向け補助資料」も添付しています。
「婚姻の平等」への賛同を表明
今年2月には、婚姻の平等(同性婚の法制化)に賛同する企業を可視化するためのキャンペーン“bme (Business for Marriage Equality)”を通じて、賛同を表明しました。“bme”は、日本で活動する3つの非営利団体の共同運営による取り組みで、より平等で、より一人一人が生きやすい社会のための法整備の実現を目指して企業の賛同を募っています。2023年5月現在、製薬企業を含め、多様な業界から385を超える企業・団体が“bme”を通じて賛同を表明しています(賛同企業・団体一覧はこちら)。
今回の活動に関するSDGs
- 目標3「すべての人に健康と福祉を」
- 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
- 目標10「人や国の不平等をなくそう」
- 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
Part1:
当事者の経験談
Part2:
支援者の視点から